タイトルは
中井久夫先生が“こんなとき私はどうしてきたか”という本の中で
病棟運営についていくつかのヒントをお話されているものです。
まずこのタイトルに惹かれ、内容を読んでいくうちに
さらに興味深いと思いました。
なぜならば、病棟運営だけではなく、
これはあらゆる場面での生活に応用できる貴重な資料だと思ったからです。
中井先生は、下記のように述べておられます。
「気候でいうと、雨の降る前の方が人間はイライラします。
気圧が下がるだけでなく、いろいろな要因が加わっているのでしょう。
気圧も「気圧差」でなく「下がる速度」、速度の速度つまり加速度が問題ですね。
雨上がりなどはあまり人間はイライラしない。
湿度も相対湿度60パーセントを上回るか20パーセントを下回ると要注意です。」
さらに、中井先生は、このように結びます。
「私は患者さんの訴えのときは温度と気圧と湿度の三つをみます。
そして、本人に異状がなければ気象の責任にします。」
引用文献
中井久夫. こんなとき私はどうしてきたか. 医学書院. p092-093. 2007.
中井先生が診察する際に
温度と気圧と湿度の三つを大切にされていたことを知り
気象をみるという視点がいかに重要であるか気づかされます。
もし、このblogを読まれている方で、
気圧の変化に弱かったり、そんな日にはイマイチ調子がでなかったり、
元気になれなかったりしたときには、気象の責任にしましょう。
私も気圧の変化には敏感な方なので、
今日一日の生産性の低さは、気象のせいだと思うことにします。
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